第十一回 サラウンドCM研究会

 


日時:2009年1月18日(土)

場所 イマジカ東京映像センター9号館4階研修室

参加者 48名

   

   2009年1回目の研究会は昨年11月に幕張で行われたインタービー音響シンポジュームのパネリストの方々をお招き

してそれぞれのお立場からサラウンドCMについてお話いただきました。今回は研究会メンバーだけでなく、

CM制作プロダクション、音楽関係者や5.1サラウンド寺子屋のメンバーなどが参加しました。

 

    イマジカ村越さんの司会でスタート。まずはサラウンドCMの試写です。昨年オンエア実績のあった、HONDA

    Music篇、コンサート告知、ハイポネックスや研究会メンバーがミックスしたデモ作品21本が上映されました。

    つづいて過剰にセッティングされたDSPコントロールのGENEREC 8050A + 7271A について、

オタリテック石井さんからご説明いただきました。オートアライメントは的確かつスムーズで非常に快適でした。

   

  総合司会 イマジカ 村越さん     GENEREC 8050A システム説明 オタリテック 石井さん 

 

つづいて沢口さんの進行で本題に。まずはソニーPCLの喜多さんがサラウンドCM研究会の発足からの活動

について報告。デジタル放送のスペックにあわせてミキシングも新たな取り組みが必要なことや、音量問題に

ついて新たな規格が必要で、2009年はその発信と活動の継続をしていくことが発表されました。

そしてアップリンク横山さん(札幌)にはビデオ出演でハイポネックスTVCM(全国オンエア)についておはなし

いただき、ビデオ終了後、電話にてサプライズ出演していただきました。

  

司会進行 沢口さん          ソニーPCL 喜多さん      アップリンク 横山さん(ビデオ出演)

          

         

          電通 佐多さん             作曲家 瀬川さん          コマーシャルフォト 須賀さん

     

電通 佐多さんからはHONDA MUSIC篇の提案の経緯、制作段階の問題点や今後のサラウンドの展開につ

いてなど、いろいろと貴重なお話をいただきました。

そして作曲の瀬川さんからは、サラウンドCM音楽制作時のワークフローの問題点。特に日本ではサウンドディレ

クター、サウンドプロデューサーといったポジションが無く、作曲、音効、エンジニア間の情報交換がされないため、

サラウンド音楽制作の問題であることや、今後は5.1ミックスを基本として、5.1ミックスをマスターとして作業を

進めていく提案などがされました。

コマーシャルフォト須賀さんからは、CMの歴史における音の進化。特に16mmとビデオ納品の混在時期におこった

混乱が現在のCM音声の音圧重視の原因と考えられ、今がまさにHD、D2納品の混乱期で、デジタル放送における

HD+サラウンドの時代には失敗を繰り返すことなくデジタル放送の特性をいかしたCM放送にする必要性が語られた。

     また今回はニューメディアの吉井さんの呼びかけで、視覚に障害をもつお二人が研究会に参加。そのお立場から

CMに対するご意見をいただき、問題点を再認識しました。

 

    パネリストの皆様、司会進行の沢口さん、機材協力をいただきました石井さん。長時間にわたりありがとうございました。

 

 

   第十二回 サラウンドCM研究会

   2009年2月20日から22日

   フィールド録音 冬のベースのイズを録ろう!

   

                                            

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